リタイアして、今後有り余る時間の過ごし方を考える時、余暇の有意義な過ごし方はとても重要です。
余暇は旅行中心だというシニアは多いでしょう。
”旅行”と言っても「海外派⇔国内派」、「パッケージツアー派⇔個人手配旅行派」に分類できますし、
旅行でとても重要な”宿泊場所”は「会員制ホテル⇔高級ホテル⇔旅館」に分類できます。
ここでは別荘・会員制ホテル・上級会員になっている高級ホテルそれぞれのメリット・デメリットを探り、リタイアしたシニアあるいはリタイア後に備えるミドル層にとって、どれが最適なのかを
”旅好き””ホテル好き”のリタイアしたシニアのアラ古希ファンキーオヤジが導き出していきたいと思います。
別荘に行くことは旅行ではないかもしれませんが、そのメリデメも検証してみます。
別荘のメリット・デメリット
別荘とは、普段生活している家とは別の場所に、避暑・避寒・休養などの目的で気候や風景のよい土地に建てられたセカンドハウス。一戸建てとリゾートマンションの2種類がある。
別荘のメリット
① 別荘はその物件を所有することが前提なので、自分の所有物として自分の理想の棲家を作れる
② 資産として所有するので、値上がりも期待できる
③ いずれ、定住することも可能である
④ ホテルのように事前に予約する必要が無く、思い立った時に行くこともできる
⑤ 宿泊に関わる料金を気にせず何泊でもできる
⑥ 定員がある訳ではないので、家族や友人を何人でも招待できる
⑦ ペットを連れて行ける
別荘のデメリット
① 購入資金が必要。ローンを利用すれば以降毎月の負担になる
② 管理・メンテナンスに費用が嵩む
③ 経年減価を防ぐには定期的(理想は毎月)に行った方がいい
④ 資産として所有するので、値下がりリスクがある
バブル時代に大人気だった苗場のリゾートマンションは今や、1室10万円で買えるのは有名な話
⑤ 他の場所への旅行が制限される
お友達が清里に別荘を持っていて、誘われて行ったことがあるけど、
「着いたら直ぐ大掃除、年に数回は来なければならず、来ることが義務になってしまい、負担を感じる」と言っていたわ
3食自炊だし、優雅な「ラウンジ旅」とは対極だね⤵
別荘のメリデメの総括
「余暇を楽しむ」を目的に別荘を購入するにはデメリットが多すぎませんか?
旅好きのアラ古希ファンキーオヤジはデメリット⑤の「他の場所への旅行が制限される」が一番のネックだと思います。
共有ではなく自己所有の別荘はほとんどが国内であり、海外派にとっても選択肢から外れますね。
別荘を所有すると余暇旅行と言えば行先は別荘になってしまい、他の地・ホテルに行く機会は極端に減ってしまう。いろいろなホテルに宿泊したい”旅好き””ホテル好き”にとっては別荘の選択肢は無いと考えます。
富裕層が資産分散の一環として投資するか、旅行があまり好きではなく決まった場所でゆっくり静養したい方向けで、
別荘に行くことが旅行かどうかは微妙ですが、”旅好き””ホテル好き”向けではないと考えます。
会員制ホテルのメリット・デメリット
会員制ホテルは、リゾート会員権を持っている人や同伴者、紹介者だけが利用できるホテルです。
会員制ホテルが利用できるリゾート会員権は、加入したリゾートクラブが運営するリゾート施設を自由に使える権利です。
リゾート会員権には、不動産としてリゾート施設を共同所有する共有制と、利用する権利だけを得る利用権方式の2つの種類があります。
現在では日本国内では10社以上の大手リゾートホテルが運営され、リゾートホテル会員権が販売されています。
リゾートトラストの「エクシブ」や東急リゾートサービスの「東急ハーヴェストクラブ」等が有名ですね。
外資系ではホテルが海外に有るマリオット系とヒルトン系が日本国内で会員権を販売しています。
会員制リゾートホテルは、原則会員のみが利用できるホテルや付帯設備を備え、トップシーズンを含む年間を通して同じ条件で利用できるしくみで運営されているケースがほとんどです。
会員制ホテルのメリット
① 会員権を購入(あるいは入会金)することになるが、共有の為、別荘に比べるとリーズナブルな価格である
② 会員権は資産として、譲渡や相続ができる
③ 共有制の会員制ホテルでも、メインテナンスはリゾートクラブがやってくれるので、維持管理の手間が不要
④ ホテルのゲストは原則会員のみなので、落着いた雰囲気がある
⑤ 年間スケジュールでピークシーズンでも料金も変わらずで予約し易い
→ピークシーズンには旅行しないリタイアしたシニアにはメリットにならない
⑥ 全国展開しているクラブが多く、いくつものホテルを安心して楽しめる
会員制ホテルのデメリット
① 入会の際に入会金や会員権購入の一時金が必要になる
② 年会費や維持管理費が毎年発生する
③ リゾートクラブの倒産リスク、会員権相場の下落リスクがある
④ 入会時の一時金と年間管理費の元を取ろうとすると、相当数の宿泊が必要になる
⑤ 全国にホテル展開しているとは言え、国内の会員制ホテルは数十からせいぜい3桁までと少ない
⑥ 限られた会員になっているホテル以外の旅行は制限される
会員制ホテルのメリデメの総括
別荘と比べれば柔軟性があり、”旅好き””ホテル好き”にも一定検討の余地はありそうですね。
会員権を所有し資産にもなり”名士”気分にも浸れるかもしれません。
初期費用は宿泊費の早割先払いとも考えられ、毎年コンスタントに長い期間利用すればペイし、十分利用しないと、金銭的には損になります。
海外派のアラ古希ファンキーオヤジとしては別荘と同じく、会員制ホテルに入会すると他のホテルに宿泊することがほとんど出来なくなり、これが大きな障害になります。
外資の会員制ホテル
日本で販売されている代表的な外資系会員制ホテル会員権はマリオット・バケーション・クラブとヒルトン・グランド・バケーションズです。
いずれも、積極的な広報は行っておらず、個別に販売説明会に招待し勧誘する戦略のようです。
マリオット・バケーション・クラブ
勧誘はマリオット系ホテルのロビーやハワイのショッピングモールの案内所あるいは電話で行っています。
アラ古希ファンキーオヤジは、2022年6月ハワイのアラモアナショッピングセンターで「コオリナビーチリゾートにタクシーで案内するので説明会に来ないか」との勧誘を受けましたが、年齢基準(65才)に引っ掛かり実現しませんでした。
その後同年9月に自宅に電話あり、六本木での説明会に誘われました。65才以上でもOKということで、参加してきました。
販売説明会の様子とマリオット・バケーション・クラブの概要は下の記事をご覧ください↓↓↓
ヒルトン・グランド・バケーションズ
ヒルトン・グランド・バケーションズは、ヒルトン・グループのリゾートシステム開発会社が「タイムシェア」という新しいバケーションスタイルを提供しています。
タイムシェアとは、コンドミニアム・タイプの部屋を1週間単位で所有することで、暮らすように過ごすことができる旅のスタイルです。
ヒルトン・グランド・バケーションズのタイムシェアは、世界中の人気リゾートの約11,000ヶ所以上から選べる柔軟で機能的なプログラムで、世界中に自分の部屋を持つような感覚の優雅なライフスタイルを実現できます。
ヒルトン・グランド・バケーションズのタイムシェアに興味がある方は、販売説明会に参加し、専任のスタッフからタイムシェアの仕組みやメリットの説明を聞けます。
販売説明会に参加すると、ハワイホテル宿泊パッケージなどの特典もあります。
ヒルトン・グランド・バケーションズはメディアによる広告は行っておらず、販売説明会に勧誘し個別に説明し加入を促すマーケティングスタイルの為、
入会金や年間維持費等の詳細情報はネット上に公開されていませんが、
ざっくりとしたイメージは以下の通りです。(あくまでイメージで実際の価格ではありません)
初期費用:購入する部屋の広さ・タイプで大きく変わりますが、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジの
狭いシティビューの部屋300万円~広くてオーシャンビューん千万円以上
52人で1部屋を所有する訳ですから理論的には【物件価格÷52】になります。
年間管理費は10万円~100万円といったところでしょうか。
初期費用を会員期間で割った金額+年間管理費をプラスにするには、毎年せっせと7日間その部屋に行くしかありません。
11,000ヶ所あるという他のコンドミニウムやホテルに振り替えると予約が取れなかったりポイント価値が下がったり手数料を取られたりします。
外資の会員制ホテルのメリデメ
日本の会員制ホテルのメリデメと基本的には同じですが、マリオット・ヒルトン共提携しているリゾートを含めると利用できるホテル・コンドミニウムは世界に広がっており、
旅行先の選択肢は日本の会員制ホテルに比べると、グッと広がりますね。
但し、日本人の場合、マリオット・ヒルトン共ハワイ大好き家族がハワイのコンドミニウムの利用が主な目的で購入しているケースがほとんどのようです。
私もハワイ大好きだから、ちょっと魅力を感じるわ
クラブ全容が気に入り、タイムシェアの権利ポイントを毎年長期に渡って確実に利用できれば、優雅な余暇を楽しむことができそうですし、金額的にもペイできそうですね。
元を取るには最短でも10年位は必要だから、購入は原則65才までとしているんだろうね
アラ古希(70才前後)世代の購入は見送った方が良さそうだね
デメリットはやはり、初期コストがそれなりに必要になり、利用が少なければそのまま損になってしまう点と他の旅行の機会が抑制される点でしょうか。
高級ホテル上級会員のメリット・デメリット
数ある世界的高級ホテルグループの中で代表的なグループは下に挙げた5グループでしょう。
・Marriott
・Hilton
・IHG
・Hyatt
・Accor
ラグジュアリーホテルの多くが加盟しているこれらのホテルグループ(ホテルチェーン)は、無料で会員登録できる会員制度(メンバープログラム)をもち、優良顧客・リピーターの囲い込みを図っています。
年間宿泊数や利用金額に応じ上級会員のステータスを付与し、VIP待遇を提供しています。
5グループの詳細は下の「上質なホテルライフを楽しむ 5つの高級ホテルの上級会員 おすすめはどこだ?」をご参照下さい。↓↓↓
高級ホテル上級会員のメリット
① 高級ホテルの会員制度にはどこも無料で会員登録できる。初期費用が不要
② 1つのグループで6,000~8,000軒以上のホテルがあり選択肢が豊富
③ 宿泊実績やホテル利用金額により上級会員へのステータスアップの道が用意されており、裏ワザを含めこの道のりも楽しい
④ クレジット会社と提携しているホテルグループがあり、カードに加入するとカード独自の特典も享受できる
⑤ 上級会員ステータスを獲得すると、上顧客として遇され心地よいホテルライフを約束される
⑥ お部屋の無料アップグレード・レイトチェックアウト・ラウンジアクセス・朝食の提供・宿泊ポイントの増額等が提供される
高級ホテル上級会員のデメリット
① 会員登録するだけの平会員では、大きなベネフィットは無い
② 上級会員へステータスアップするには、宿泊実績・ホテル利用金額を積み重ねなくてはならないが、そのハードルは決して低くない
③ ステータスアップを達成してもそのそのステータス滞在期間は1年~2年と短い
高級ホテル上級会員のメリデメの総括
なんと言っても、無料で会員登録できるのは魅力です。
年会費ももちろん不要であり、イヤになったら、宿泊しなければいいだけです。
上級会員になると、そのホテルの上顧客としてVIP待遇を受けることができます。
上級会員になるには裏ワザを使っても20~60泊が必要であり、ちょっとハードルが高いのはネックかもしれません。
1つのグループの上級会員になると、やはり他のグループのホテルに泊まる気がなくなり、デメリットと言えなくもないですね。
あなたに最適なのはどれ?
さあ、いかががでしたか?それぞれ一長一短がありますね。
別荘派は旅にはあまり興味無く、半非日常を感じつつノンビリと過ごす非行動派。趣味が無いと辛い。
会員制ホテル派は旅は好きだけど、面倒くさがり屋でいろいろと手配するのを避けたい方ですかね。
外資の会員制ホテル派は「1年に1度の長期休暇を豪勢に大ファミリーと一緒に過ごしたい富裕層」or「ハワイぞっこんさん」
高級ホテル上級会員派は旅の手配を自分でする”旅好き””ホテル好き”に向いていますね。
まとめ
別荘はセカンドハウス、旅の目的地ではなく、別宅のようなものであり暮らす場所です。
「アラ古希ラウンジ旅」のブログを運営しているアラ古希ファンキーオヤジは”旅好き””ホテル好き””ラウンジ好き”なので、
多くのホテルをその時の気分で自由に選択できラウンジで上質な時間を過ごせるバリバリの「高級ホテル上級会員派」です。