2022年6月、コロナ禍後初の海外旅行でハワイに行きました。ESTA取得と通信会社(キャリア)経由で買ったスマホに海外で使えるSIMカードを挿入する際の失敗体験です。
まずはESTA取得です。アメリカ入国には事前にESTAを取得する必要がありネットで簡単に申請・取得出来ると理解していたのですが、見事にヤラレました。
次は、現地のネット接続用に購入した海外SIMカードです。以前はSIMフリースマホで問題無く利用していましたが、2021年11月にキャリア(Y!mobile)経由で購入した機種では初の海外SIMの利用でした。
結果、現地(ハワイ)で開通(ネット接続)出来ず、夫婦用2枚を日本で買って行きましたが、フイにしてしまいました。
Y!mobile以外のキャリアにも共通の現象かは分かりませんが、この失敗談が参考になればと思いアップします。
ESTA申請
ご存じの通り、アメリカに渡航する際は事前にESTAを申請・取得しなければなりません。そんなことは分かっているのですが、その取得方法に罠(ワナ)が仕掛けられていたのです。以下、その顛末です。
検索画面
↓↓↓検索画面の1ページ目のスクショがこれです↓↓↓
最上位に表示されているのが、在日米国大使館の公式ホームページだと思われます。
「思われます」としか言えません。2番目に表示されているページも正規の機関と思い込まされたのですから・・・・・
アラ古希ファンキーオヤジは2番目に表示されているこちらのページから申請しました。
ESTA(エスタ)申請はこちら:ESTA Online Center
URLもそれらしいhttps://esta-center.com
アラ古希ファンキーオヤジが申請した2022年6月時点では、こちらのサイトが最上位に表示されていたと記憶しています。
タイトル・URLを確認して、ここから申請するものだと判断しました。
ESTA申請では詐欺まがいのサイトがあるので注意が必要だということは承知していましたが、見事にヤラレてしまいました。
無事にESTA取得
公式ホームページにも出国前72時間以内に申請するようにと告知していますが、このサイトに申請後半日掛からずに
「米国国土安全保障省(DHS)にて審査が完了し、ESTA(電子渡航認証システム)を利用しての渡航が許可されました。入国審査の際にESTA認証情報の提示を求められる事はありませんが、控えとしてこの情報の保管を推奨しています。」のメールが届きました。
この時も「直ぐに取得でき良かったなー」「料金が1ヶ月前に14ドルから21ドルへ一気に50%も値上げされたのか、つかねえなー」くらいに思っていました。
その手口と発覚の経緯
申請後直ぐに発行されたESTAで何の問題無く米国に入国でき、何の疑念もありませんでした。
帰国後Amexから6月分の請求明細の案内があり、確認してみると21ドル(×137=2,877円)の請求は無く代わりに8,690円の請求がありました。
これを見ても、まだヤラレたことに気が付かず「ESTAOLCNTR」は何か別の請求かと思い、初めてAmexのデスクに電話をしました。
オペレーターの方は大変優秀で「では一緒にその請求してきているホームページを見ましょう」と。
そしたら、何枚目かのページ下の方に目立たない小さな字ですが、ちゃんと「米国国土安全保障省申請料($21)を含む申請代行サービス料として8,690円(税込)の申請代行料金を申し受けます。」と、明記されているのです。
フィッシング詐欺が横行している昨今、所謂“騙し”に遭わないように細心の注意を怠っていない自信があったのですが、見事に一本取られました。
それにしても、Googleさんのチェックを掻い潜って、このようなサイトが堂々と生き残っているのですね、
ちゃんと手続きを代行し、料金を目立たないとはいえ明記しているので“詐欺”とは断定できませんが、公序良俗には反していると思う次第です。
公式より手間が省ける訳でもないし、早くなる訳でもなく何のメリットが無い代行サービスなのに料金が3倍!こんな手法が野放しになっていて、いいのでしょうか?!
違法でないにしても、誰が見ても理不尽な手法を優秀なGoogleさんやクレジット会社がスルーしているのは、釈然としませんね。
Googleさんには検索結果に表示させない対応を、クレジット会社には加盟店から外す対応を検討いただきたいですね!
アラ古希ファンキーオヤジさんには珍しいチョンボでしたね
ESTAの有効期間は2年ですので、コロナ禍後に渡米する方は皆取得が必要です、呉々もアラ古希ファンキーオヤジと同じドジを踏まないよう、お気を付けください!
参考にスクショを貼っておきます。
↓↓↓「ESTA Online Center」のホームページ↓↓↓
↓↓↓しっかり「申請代行サービス料8,690円(税込)」と明記しています。↓↓↓
↓↓↓Amexカードに請求された時の表示名↓↓↓
クレカの引き落としで気が付いた後でも当該代理店に請求し、正規料金$21を差し引いた金額を取り戻した利用者もいるようです。
敵もせっかく”ぼろ儲け”できる”ビジネスモデル”が、訴訟等で塞がれるを避けようと”うるさい”利用者には返金に応じているのかもしれません。
海外SIMカード
海外旅行でのネット接続
スマホは今や海外旅行の際には、必需品になっていますね。海外でネット接続するには、
① 日本の通信会社が提供する定額パケットサービスあるいはローミングサービスを利用
② 日本でポケットWiFi をレンタルして行く
③ 日本で現地SIMカードを買って行く
④ 現地で現地SIMカードを買う
⑤ 空港・ホテル・ショッピングモール等のフリーWiFiで済ます
主に上記の方法がありますが、料金・利便性を考えると、直近では③の日本でSIMカードを買って行く方法が最良と思います。
SIMカードをAmazonで購入、ハワイで使用できず
2022年6月にハワイに行った折もAmazonでしっかり吟味し、アメリカ用のSIMカードを買って行きました。
契約しているキャリア以外のSIMカードを使う為にはスマホのSIMロックが解除されていないといけません。
アラ古希ファンキーオヤジが使っているY!mobileはSIMフリーを謳っているので、何の疑いもなくSIMフリースマホと思い込み、日本では何もせずハワイに飛び立ちました。
ホノルルに着きUberを呼ぶ為に急いでアメリカ用SIMカードをスマホに挿入しましたが開通しません。仕方なく空港のフリーWiFi を使いUberを呼べたので空港では事なきを得ました。
ホテルにチェックインし、これからのハワイバカンスに欠かせない常時ネット接続を確保すべく、SIMカードの開通に取り掛かりました。
パソコンをホテルのWiFiに接続しY!mobileのサイトで必死に調べましたが、結果力尽き開通出来ませんでした😞
ハワイ滞在10日間フリーWiFiのみでやり繰りしました。
2時間位、一心不乱に頑張っていたわね
10日間モバイル接続が無いと思ったらゾッとしたから、必死だった
それと、SIMカード2枚分(約4,000円)がパーになるからね
ネット接続が無くても、結果としては大きな問題は無かったから良かった!
Y!mobileスマホは何故ハワイでSIMカード受け付けなかったのか?
日本に帰国後、Y!mobileのホームページで原因を調べましたが、SIMロック解除について誰でも理解し納得できる記述は見つかりませんでした。
コールセンターにも電話し、確認しようと試みましたが、オペレーターも分かっていないようでした。 以下自分なりの理解を記しておきます。
ホームページの記載
アラ古希ファンキーオヤジは2021年11月に今のスマホを購入したので、ここを読み、日本では何も手続きせずに出国しました。
ホームページの「お客さまのお申し出によるお手続きは不要です」の箇所を見れば、スマホの操作が必要とは思いもよりませんでしたが、それが甘かったのです。
他のサイトで分かったこと
Y!mobileのホームページには書いてありませんが、他のサイトの記事で下記のことが分かりました。
「キャリアにてSIMロック解除の申込を済ませたとしても端末自体には未だにロックが掛かっています。それを解除する事で初めて端末側も他社の SIM を認識する準備ができます。」
「SIMロック解除コードの発行をもってSIMロック解除完了ではありません」
Y!mobileのホームページにも、もう少し親切に説明してほしかったと愚痴る
アラ古希ファンキーオヤジなのです😞
自分なりの理解
量販店等でSIMフリースマホを購入すれば、端末にロックは掛かっておらずどんなSIMカードでも挿入すれば開通出来るでしょう、以前アラ古希ファンキーオヤジはSIMフリースマホを使用していた時期がありましたが、問題無く開通していました。
一方、キャリア(Y!mobile)経由で購入したスマホはキャリア側ではSIMフリー化してあっても端末側では、最初に他社SIMを挿入する際にはSIMロック解除コードを入力する必要がある(日本出国前に解除コードを取得して行く必要あり)ということだと思います。
「SIMロック解除の手続きを実施した状態でお渡しします。お客さまのお申し出によるお手続きは不要です。」の文言は「Y!mobileへの手続きは不要だけど端末(スマホ)の操作は必要だよ」と言いたいのでしょうが、一般ユーザーには分かり難くとても不親切な説明と言わざるを得ませんね。
尚、1回解除すれば2回目以降はコード入力は不要。また、最初に他社SIMを挿入する際にSIMロック解除コード入力が必要なのはAndroidスマホでiPhoneは不要のようです。
モバイル接続無しで分かったこと―余談
スマホが本格的に普及してから10年前後でしょうか?今や海外旅行にも必須のアイテムと思われ、我々も常時ネット接続が絶対必要と思っていました。
しかし、ハワイで接続できなくても、“とても困った”ことは意外にもほとんどありませんでした。不便を感じたのは外出先で夫婦間で通話(LINE・電話共)が出来ないことくらいでしょうか。
GoogleMapもホテルでダウンロードしておけばオフラインで使えます。Uberを呼ぶ時もホテルやレストランの軒下でWiFi電波を拾えます。
スマホが普及して10年前後ということは、10年前には外出中はネットには繋がっていなかったのです。
今回のハワイはワイキキの滞在を楽しむことが目的で、遠出はしなかったので影響は限定的だったね
フリーWiFiが随所に有り、思ったより不便は感じずに済んだわね
まとめ
ESTAはこれだけ完璧にヤラレると、負け惜しみではなく口惜しさはあまりありませんでした。法を潜り抜けた誠に巧妙な手口に天晴(アッパレ)です。皆様、お気を付けくださいませ。
しかし、このような手口が堂々とまかり通っているのが腑に落ちませんでした。
SIMロック解除の件は、未だにモヤモヤが残ります。
2021年5月以降Y!mobileで買ったスマホはSIMロック解除されておりSIMフリースマホを謳っていますが、
そのまま他社の海外用SIMカードに差し替えてもネット接続できません。スマホ本体の操作が必要です。
① 海外用SIMカードをスマホ本体に挿入し電源をオンにすると解除コードの入力欄が表示される。
② そこに事前にMy Y!mobileで取得しておいたSIMロック解除コードを入力する。
SIMフリーと言っても、それは「キャリア側はSIMロックを掛けていない」という意味でY!mobileで買ったスマホ本体の操作はユーザーが自分で手続きしなければなりません。
なんとも分かり難いスッキリしない対応ですね!