ご存じの通り、ZIPAIRはじめLCC(Low Cost Carrier)は一部を除いて搭乗客にラウンジを提供していません。
日本で発行した各種ゴールドカードの保有者は、日本の空港にある“ショボイ”とはいえカードラウンジを使えますが、海外の空港には原則(ホノルルでは使える場合がある)ありません。
つまり、日本のゴールドカードの保有者は空港のラウンジに関しては「行きはよいよい帰りは恐い」なのです。
LCCや上級会員になっているエアライン以外のエコノミークラス搭乗の際に、海外の空港でラウンジを利用するにはPriority PassかLoungeKeyに頼るしかありません。
ここでは、スワンナプーム国際空港でのPriority Passの活用方法について解説します。
そもそも空港ラウンジとは
Priority Passについての解説の前に、所謂「空港ラウンジ」についておさらいしてみましょう。
「空港ラウンジ」は大きく3つに分類されます。
① エアラインラウンジ
② 空港VIPラウンジ(Priority PassとLoungeKey)
③ 空港カードラウンジ(各種クレカのゴールドカード提示で入れる、国内と海外はハワイのみ)
① エアラインラウンジ
そのエアラインのファーストクラスorビジネスクラスor(プレミアムエコノミーが対象の場合もあります)の搭乗客及び
そのエアラインの上級会員(エコノミクラス搭乗でも)が入室できるラウンジ。JALのサクララウンジやANAのANAラウンジ等。
ほとんど制限区域内にあり、「あとは飛行機に乗るだけ」の状態で利用できるのでとてもリラックスできます。
アルコール飲み放題、軽食を超える食事の提供もあり、搭乗前のひとときを優雅な気分で過ごせます。
② 空港VIPラウンジ(Priority PassとLoungeKey)
空港にVIPラウンジを展開している代表的な会員クラブは世界に2つ
・Priority Pass
・LoungeKey
あります。
ダイナースクラブカードに付帯している「クラブラウンジ」という空港ラウンジサービスを入れると3つになります。
いずれもこれらのサービスが付帯している年会費が比較的高額なクレカに加入することにより、入会することができますが、Priority Passは単独で入会することもできます。(下記参照)
世界の空港で使えるラウンジが1,000~1,300ヶ所もあります。
サービスの内容は上記「エアラインラウンジ」と同等。
と言いますか、エアラインラウンジを借用しているケースがほとんどです。
LCC搭乗の際も、これらに加入していれば、多くの空港でFSC(フルサービスキャリア)のファーストorビジネスクラス搭乗者が入れるエアラインラウンジに入室できるのです。
③ 空港カードラウンジ(ゴールドカードで入れる)
日本国内で発行する種々のクレカのゴールドカード保有者が入室できるラウンジ(国内中心、ハワイで利用できるカードも有り)。
年会費無料のクレカに付帯していることもあり、価値のある特典とは言い難いですね。
国内線利用の折はそれなりに役に立つかもしれませんが、国際線の場合、多くは制限区域外(イミグレ通過前)にあり、手荷物検査や出国審査に要する時間が気になり、ゆったり寛ぐとはいきませんね。
往きの成田空港でお世話になったカードラウンジの「IASSラウンジ」もちょっと”残念”って感じだったわね⤵
ドリンク・スナック程度の提供で”静かな喫茶店”といった趣だったね。アルコールはビール1本、軽食は無し、スナックは柿の種のみでした。
「ラウンジ」に明確な定義は無く、言ったモン勝ちかもしれませんが、このカードラウンジは「搭乗客用ドリンク付き無料待合所」と言った方が適当かもしれませんね
エアラインラウンジとは”別物”と考えた方がいいですね!
PriorityPassで入れるスワンナプーム国際空港のラウンジ
さて、話を本題のスワンナプーム国際空港のラウンジに戻します。
広大なスワンナプーム国際空港の攻略方法
スワンナプーム国際空港はとにかく広大でコンコースがA~Gまであります。コンコースから次のコンコースまで相当の距離があります。
各エアラインのラウンジも数多く点在しています。PriorityPassで入れるラウンジも国際線だけで10ヶ所以上(2024年8月現在18ヶ所、PriorityPassとエアラインとの提携関係により増減する)あり、この数字は世界的に見てもトップクラスだと思います。
搭乗便のコンコース近くのラウンジが好ましいですが、数が18と多く逆に選択に迷い、とにかく広大なので方向を間違えると引き返すのにも時間を要し、ラウンジに落ち着くまでかなり時間が掛かってしまいます。
チェックインをして、搭乗口が分かった段階でどのラウンジにするかを決め、イミグレ通過後そのラウンジを目指すのがいいのではないでしょうか?! 見比べてみたりラウンジポッピングしていると移動に時間を取られてしまいます。
スワンナプーム空港は、とにかく広くて全容を把握するのは困難ね
コンコースがA~Gあり、自分が今どこにいるか分からないこともあるね
単一の空港ターミナルビルとしては世界一の広さを誇り、成田空港の約3倍あるそうだよ!
スワンナプーム空港は、出来た時は世界最大だったようだね。
その後、イスタンブール空港、ドーハ、ドバイ、北京大興が完成し、空港全体の面積ではトップの座を明け渡したようだけど、単一ターミナルとしては世界No.1を維持しているんじゃないかな!?
① チェックインをして搭乗便の搭乗口のコンコースが分かったら、そのコンコースにあるPriorityPassで入れるラウンジを確認し、どこに行くか決める。
② 自分がどこにいるか、確認する。
③ 無駄足を避ける為、最寄りの地図・案内板で目当てのラウンジの位置を確認する。
④「あの辺だろう」と適当に歩いていると、平気で10分単位で時間を浪費してしまいます。
PriorityPassで入れるスワンナプーム空港のラウンジ
スワンナプーム空港にはPriorityPassで入れるラウンジが国際線ターミナルだけでも18ヶ所もあります。
<サテライト>
Miracle First Class Lounge
Miracle Business Class Lounge
<コンコースA>
Miracle First Class Lounge
Miracle First Class Lounge
<コンコースC>
Miracle First Class Lounge
The Coral Finest Business Class Lounge
The Coral Finest Business Class Lounge(Cocoon)
<コンコースD>
Miracle Business Class Lounge
The Coral Finest Business Class Lounge
Turkish Airlines Lounge
Miracle First Class Lounge
Blue Ribbon Club Lounge
<コンコースE>
Oman Air Fist & Business Class Lounge
<コンコースF>
Miracle First Class Lounge
Air France-KLM SkyLounge
<コンコースG>
Miracle First Class Lounge
Miracle First Class Lounge
Miracle Business Class Lounge
※エアラインのラウンジが7ヶ所、ミラクルラウンジが11ヶ所
楽天プレミアムカード付帯のPriority Passを利用
Priority Passは個別に単独で加入することもできますが、年会費が$469(70,000円前後)と高額であり、カード付帯による加入がお得です。
Priority Passを付帯している各クレカのプラチナカード・ゴールドカードは数多くあります。
アラ古希ファンキーオヤジは、付帯しているカードの中で年会費が最安な楽天プレミアムカード(年会費1.1万円)を保有しています。
同伴者は個別加入または他のクレカ付帯の場合ドル建てで$35(5,000円前後)が多いですが、楽天カード付帯の場合円建てで3,300円と、円安の昨今はグッとお得になるのもメリットですね。
↓↓↓楽天プレミアムカードへの入会はこちら↓↓↓
ミラクルラウンジに潜入
事前にPriority Passのホームページを見ておきましたが、じっくり見ていなかったのであまり役に立たずグルグル回って通りがかりにあったミラクルラウンジに入りました。
後からじっくりPriority Passのホームページを見るとスワンナプーム国際空港の中にミラクルラウンジだけでも上記の通り11ヶ所もあります。
高級カードラウンジ
このミラクルラウンジは特定のエアラインに属することなく、運営形態は日本のカードラウンジに似ていますが、サービス内容はエアラインのラウンジに匹敵します。
独自にラウンジを持たない外国のエアラインのビジネスクラス・ファーストクラスの客にも提供しています。因みに、ANAはこのミラクルラウンジも利用しています。
JALはスワンナプーム国際空港に”サクララウンジ”を構えています。
日本のカードラウンジはショボくてアルコールや食事の提供はほとんどありません。静かな喫茶店という趣です。
ゴールドカード保有者でないと入室出来ませんが(逆に言うとゴールドカードを保有していれば誰でも入室できる。1,500円前後の料金を払って利用できる処もある)、
ここは料金(1,200B≒5,000円と結構高額)を払えば入室できます。PriorityPassを持っていればタダです。
余談ですが、JALのサクララウンジもJAL便エコノミークラス搭乗者限定ですが有料で利用できるようになり、スワンナプーム国際空港は3,750円のようです。
ミラクルラウンジの雰囲気
吟味することなく通りがかりに飛び込んだミラクルラウンジは、あまり広くなくゆったりとはいきませんでしたが、清潔感はありました。
後から調べてみると、11ヶ所もあるミラクルラウンジの中にはシャワーがあったり、ゆったりと過ごせるソファーがあったりおおいに寛げるスペースがあるラウンジがあるんだね
次回の楽しみにしましょう
↓↓↓Priority Passのホームページより↓↓↓
ミラクルラウンジの料理
ドリンク・食事はしっかりしていて、日本のカードラウンジとは比べ物にならないくらい充実していました。エアラインが提供するラウンジと遜色ない内容でした。
機内食も控えているので、搭乗前の軽食としては十分過ぎるね
写真は無いけどアラ古希ファンキーオヤジさんが大好きなアイスクリームもあったしね
YouTubeにもアップしました
Cathayラウンジーおまけ
Cathay Pacificのラウンジ(スワンナプーム空港)はPriority Passでは入室できないので、本ブログでの解説は相応しくありませんが、別の機会に利用して、とても快適だったので、シェアします。
<Cathay Pacificラウンジへの入室条件>
① ワンワールド加盟便のファーストクラス・ビジネスクラスに搭乗
② ワンワールド加盟便に搭乗のサファイア以上のステータスホールダー
※ 我々はJALのJGC資格でマレーシア航空利用の折に利用しました
我々が訪れた時(午後3時頃)はとても空いていて、Cathay評判の飲茶や担々麺がとても美味しく、フライト前の優雅なひとときを過ごしました。
まとめ
スワンナプーム国際空港でPriority Passの提示で入室できるラウンジは18ヶ所もあり、事前に目的のラウンジを選定しておかないと、広大な空港内をオロオロとしてしまいます。
エアラインが提供する空港ラウンジにもアクセスできるPriority Passは楽天プレミアムカード(注)の発行で入手するのがお得。
(注) 2025/1/1 よりPriority Pass利用は年5回(現在は無制限)に制限されてしまいますが、年数回海外旅行に行くシニア世代には大きな影響はないでしょう。
↓↓↓楽天プレミアムカードへの加入は↓↓↓
本サイト「アラ古希ラウンジ旅」はホテルのクラブラウンジの快適さも伝えるブログです。
アラ古希(70才前後)世代の海外旅行はあくせくせずゆったりとしたいものです。
空港やホテルのラウンジはゆったり優雅に過ごせ、シニアの旅になくてはならない空間です!
ホテルのラウンジに入り浸る近道はマリオットアメックスプレミアムカードを発行することです。