JALマイレージプログラムで貯めたマイルの価値はいくら位なのでしょうか?
クレジットカードで決済して貰えるポイントは、ほとんどが1ポイント=1円の価値ですがJALマイルは違います。
特典航空券に交換すれば最低でも2円、最大20円以上の価値になる場合もあります。
クレカ(クレジットカード)を評価する時、「還元率」を使います。
例えば、楽天カードの還元率は1%(100円決済で1ポイント)、JALカードの還元率も1%(100円決済で1マイル)と表現しますが、
ポイント・マイルを使う時、楽天の1ポイントは1円の価値ですが、JALの1マイルは2円~20円の価値になるのです。
JALマイルの使い道
航空会社が優良顧客の囲い込みを目的に提供しているマイレージプログラムですので、やはりベストの使い道は特典航空券への交換だと思います。
そもそも数あるクレカ・数あるポイントプログラムがある中、マイルを貯めている方はほとんど全て飛行機好きあるいは旅行好きな方ではないでしょうか?!
無料で飛行機に乗れる特典航空券をゲットするのが目的でマイルを貯めているということですね。
物(商品)やポイント・電子マネーへも交換できますが、1マイル=1円前後の価値にしかならず、とっても勿体ないと思います。
これらへの交換を目的にマイルを貯めている方はいないと思いますが、もしいたらそれはナンセンスです!
そんな人いるのかしら?
マイル=特典航空券と思っていたわー
そうだよね~
ましてや、マイル価値が1円以下で使うなんてあり得ないよね
なんらかの理由で飛行機に乗る機会が無く、マイルの期限が迫っている時に緊急避難的に交換する程度でしょう。
JALマイルを国内線の特典航空券に交換する
JALマイルを国内線特典航空券に交換する場合のマイル価値を検証してみましょう。
東京→札幌
東京→札幌の特典航空券に必要なマイル数は「Eゾーン片道8,000マイル」です。
とある日の東京→札幌の航空券を検索してみました。
最安は片道11,294円ですね。この日・この便のマイル価値は
11,294÷8,000=1.41円になります。
この日の最安は片道30,000円ですね。
この日・この便のマイル価値は
30,000÷8,000=3.75円になります。
東京→大阪
東京→札幌の特典航空券に必要なマイル数は「Cゾーン片道6,000マイル」です。
とある日の東京→大阪の航空券を検索してみました。
最安は片道16,176円ですね。この日・この便のマイル価値は
16,176÷6,000=2.70円になります
この日の最安は片道29,761円ですね。
この日・この便のマイル価値は
29,761÷8,000=3.72円になります。
搭乗日と予約日により、マイル価値は大幅に変動しますが、1マイル=1円以下の価値になることは無いようですね。
国内線はJAL便との比較での価値は1~6円になりますが、タイムセールやLCC等の競合と比較すると、そこまで高価値にならないかもしれません。
たまには「どこかにマイル」を使ってみる
通常の特典航空券だと、路線によって往復8,000マイル~20,000マイル(基本マイルの場合)必要なところ、どこかにマイル(往復)なら行き先に関わらず一律7,000マイルで往復航空券と交換できます。
予約の際に、4つの行き先候補地をJALから提案があり、その中から申し込み、3日以内にJALが決定。所謂ミステリーツアーのようなモノですね。
20,000÷7,000=2.86倍ですから、マイルを2.86倍の価値で使えるということですね。
この旅程のチケットを現金で購入したらいくらかでマイルの価値が判明するのですが、パターンが多過ぎて検証が困難ですが⤵
一般論では2.86×1~6=1.86~17.16となりますので、かなり高い価値を生み出せます。
なかなか評判のいいサービスですね
面白そうだけど、我々は海外旅行派なので縁が無いわね
JALマイルの使い道は国際線特典航空券への交換が最適解!
マイルの価値を最大に引き出してくれるのは、やはり国際線特典航空券への交換です。
お得に海外旅行をしたくてマイルを貯めている方が、ほとんどなのではないでしょうか。
国際線特典航空券には3種類あります。
① JAL国際線特典航空券
② JMB提携社特典航空券
③ ワンワールド特典航空券
JAL国際線特典航空券
JALの特典航空券は往復or片道を発券できます。因みにANAは往復のみです。
行先が遠いほど、座席クラスが上位ほど、マイル価値は高くなります。
具体例でマイル価値を試算してみましょう。
まずは人気のハワイ路線
<エコノミークラス>
79,500÷40,000=1.99円
<ビジネスクラス>
258,000÷80,000=3,23円
長距離路線・パリ
<エコノミークラス>
JAL特典航空券・東京→パリの必要マイル数は26,000マイルですが、PLUSが適用され、この日は49,500マイルでした。
マイル価値は
185,500÷49,500×2=1.87円
もしPLUSが適用されず、基本マイルの26,000マイルならば
185,500÷26,000×2=3.57円 になります。
<ビジネスクラス>
この日のマイル価値は
530,000÷165,500×2=1.60円
もしPLUSが適用されず、基本マイルの55,000マイルならば
530,000÷55,000×2=4.82円 になります。
<ファーストクラス>
ファーストクラスはPLUSの適用はなく、シーズン制のままです。
検索したこの日はローシーズンでしたので、そのマイル価値は
3,297,000÷80,000×2=20.61円 と驚異のマイル価値になります。
JAL国際線特典航空券PLUS
2018年12月に「JAL国際線特典航空券PLUS」が導入され、それまでシーズンにより必要マイル数は一律でしたが、変動制になりました。
特典航空券の枠が一杯になると、従来はキャンセル待ちになりましたが、PLUS導入後は必要マイル数が引き上がるようになり、
その引き上がり方が、半端なくて8倍以上に跳ね上がることもあります。
へぇー、8倍にもなっちゃうのね~
8倍のマイルを使って、交換する人なんているのかしら?
マイルで特典航空券を取り易くなった半面、必要マイル数は搭乗日によっては高騰してしまいました。
基本マイルで提供される特典航空券はとても少なくなりました。
因みに、ANAは3シーズン制です。
我々のようなリタイア組は基本マイルの日を狙って予約すればいいけど、休みが限定されている現役組には辛いPLUSですね
例えば、東京→パリのビジネスクラスは基本マイル(55,000マイル)で予約できる日は年間数日、それ以外はほとんど3倍以上のマイルが必要です。
エコノミークラスも同じような事情で、それ以外の日は2倍前後必要です。
JMB提携社特典航空券
「JMB提携社特典航空券」と「ワンワールド特典航空券」の違い
”提携社”は”ワンワールド”加盟12社(除:JAL)に加えJALが個別に提携している8社、合計20社あります。
ワンワールド特典航空券は複数の航空会社を組み合わせることが出来ますが、JMB提携航社特典航空券は20社の中から1社を選択しなければなりません。
マイルの価値
さて、本題の「マイルの価値」について、JALホームページの「おすすめのモデルプラン」をSkyscannerで検索してみました。
同じフライトの検索は困難なので、同一路線での比較です(下記(注)参照)
<マイルの価値>
340,188÷55,000=6.19円
但し、JMB提携社特典航空券はフライトを確保するのが至難の業です。特典航空券に開放している座席数がごく少量なのでしょう。
(注)上記のJALホームページ「おすすめのモデルプラン」をワンワールド特典航空券と有償航空券で検索してみましたが、何度やってもエラーが出てしまいました。
ホームページで宣伝しておきながら、実際にはなかなか予約できないのね⤵⤵
ワンワールド特典航空券
航空アライアンス・ワンワールドに加盟している13社(含:JAL)の路線を組み合わせ、世界中を周遊できます。
単純に往復するより、いくつかの都市を周遊する時に使いたいですね。
ANAはマイルを使ってスターアライアンス世界一周特典航空券を発券できますが、
JAL(ワンワールド)は有償での世界一周航空券(最大16区間)はありますが、マイルを使っての所謂世界一周特典航空券はありません。
しかし、ワンワールド特典航空券は最大7回の途中降機・8区間の旅程を組めますので、途中降機の回数が7回と制限されますが、世界一周することは可能です。
アラ古希ファンキーオヤジは2023年9月、世界一周ではなく東南アジア2都市の周遊チケットを発券しましたが、その時のマイル価値は6.2円でした。
提携社特典航空券もワンワールド特典航空券も開放枠が限られているので、希望に近いフライトを確保するには、検索を繰り返す根気が必要ですね
詳しくは、下の記事をご覧ください↓↓↓
座席のアップグレードは非現実的
エコノミークラスを有償予約し、マイルでビジネスクラスにアップグレードする方法です。
例えば、東京→バンコクの場合片道20,000マイルでアップグレードできるので、一見お得に見えますね。
しかし、アップグレードできる予約クラスは下記に記載の通り、6つに限定されてます。
通常個人で有償予約する場合、何らかのディスカントがされているチケットが大半です。
アップグレードできる6つの予約クラスはキャンセル・変更が可能な所謂ノーマルチケット、ビジネスクラスと値段が大差ありません。
下記の路線はエコノミークラスに3種類のクラスがあり、アップグレード対象のクラスは「Economy Flex」(Yクラス)で、料金は320,470円、ビジネスクラスは332,970円です。
マイルの価値は(332,970-320,470)÷20,000=0.63円 になり、使用するのは非現実的は水準ですね。
アップグレードできるエコノミーチケットはビジネスクラスとほぼ同じ料金ということなのね?!
そういうことです。
サラリーマンが出張の際、会社がノーマルチケットを用意してくれて、出張者が個人のマイルを使ってアップグレードする、という使い方はあるかも、だね
まとめ
マイルを貯め始める動機は、ほとんどの方が「お得に海外旅行がしたい」ではないでしょうか?!
マイルの価値を高めるにも国際線の特典航空券の発券がベストです。
国際線特典航空券は3種類あり、上手に使い分けたいですね。
特典航空券のマイル価値は、遠くほど・座席クラスが上位ほど高くなります。
JAL便の特典航空券(国際線)は搭乗日と予約日によって、必要マイル数が日々大きく変動しますので、上記は目安とお考え下さい。
マイル価値を高め、快適なフライトを確保するには、小まめなチェックが必要です。