海外旅行は出発の空港から旅が始まります。空港ではこれから行く海外に思いを巡らせ優雅に過ごしたいですね。
ちょっぴり疲れが出ている復路の空港でも、旅の想い出を振り返りゆっくり過ごしたいものです。
そんな時に欠かせないのが、空港にあるラウンジです。
空港のラウンジは簡単に言えば「一定の条件を満たした人だけが利用できる特別な待合室」です。
「空港ラウンジ」と一口に言いますが、大きく分けて3種類あります。
”エアラインラウンジ”・”VIPラウンジ”・”カードラウンジ”です。
”エアラインラウンジ”・”VIPラウンジ” と ”カードラウンジ”では、同じ”ラウンジ”の名称を使っていますが、別物と言っても過言ではありません。
一般的に「空港ラウンジ」と聞くとエアライン(航空会社)のラウンジをイメージする人が多いと思いますが、入室するには一定のハードルがあります。
空港にはどんなラウンジがあるかを知り、自分はどこに入れるかを確認の上、空港ラウンジを使い分け、旅の始まりと旅の締めを快適に過ごしたいものですね。
アラ古希ファンキーオヤジは現役時代、国際部門に携わり海外出張が多くなった折、JALのマイレージバンクに登録、やがてJGC(JALグロ-バルクラブ)のメンバーになり、フライトはほとんどがJAL便
ラウンジと言えば「さくらラウンジ」でした。
しかし、現役を退くとLCC等JAL以外のフライトに搭乗する機会も多くなり、空港でのラウンジも「さくらラウンジ」以外を探さなくてはならなくなりました。
リタイア後、各種空港ラウンジを渡り歩いた経験をもとに、解説していきます。
3種類の空港ラウンジとは?
空港にあるラウンジは形態・運営方式により大きく括って3種類あります。
① カードラウンジ
② エアラインラウンジ
③ VIPラウンジ
空港カードラウンジ
日本で発行した多くのクレジットカードのゴールドに付帯している特典で、ゴールドカードホルダー本人あるいはカードにより同行者1名も入室できる場合もあります。
空港を運営している会社や独立した会社がラウンジを運営しており、各クレジットカード会社と提携しています。
ゴールドカードと搭乗券の提示での入場が一般的ですが、入場料を払えば入室できるラウンジもあります。
国内旅行用と言ってもいいかもで、国際線利用の際に使える国内のラウンジは限られていますし、海外の空港ではハワイのみです。
ZIPAIRに乗った時に成田空港でIASSのラウンジに入ったけど、確かにちょっと寂しかったわね
アラ古希ファンキーオヤジはカードラウンジをショボいラウンジと呼んでいます
利用できるカードラウンジの数
各カード会社により異なりますが30~50の国内の空港ラウンジと提携しています。
海外はホノルルのみのカードがほとんどです。
空港カードラウンジ特典を付帯しているゴールドカード
日本で発行されているゴールドカードには、ほとんど付帯されています。
<羽田空港POWER LOUNGEの一例>
<入場料を払って入室できる一例ーー羽田空港SKY LOUNGE>
大人1,050円
羽田空港第3ターミナル出国審査通過後直ぐのエスカレーターを上り、右側がSKY LOUNGE
尚、写真左側のTIAT LOUNGEは外資中小エアラインがファースト・ビジネスクラス搭乗者へのラウンジとしても使用しており、アルコール・軽食も提供されます。
カードラウンジに分類されますが、使用できるカードが限られています。入場料を払って入場することもできますが、大人3,850円と結構高額です。
<TIAT LOUNGEを利用できるカード>
ラグジュアリーカード
エムアイカード ゴールド/プラス ゴールド
高級車レクサスのオーナー限定のレクサスカード
ポルシェの保有者限定のポルシェカード
TS CUBIC CARD
マンチェスターユナイテッドカードGOLD
ドルトムントカードGOLD
※ 聞き慣れないカードが多いですね。よって、いつもガラガラで穴場のようです。
※ 2023年8月よりPriority Passが対応を開始しました。
空港カードラウンジの特徴
イミグレ通過前
上記で例に挙げた羽田空港第3ターミナルの「SKY LOUNGE」と「TIAT LOUNGE」は偶々イミグレ通過後に位置しますが、
カードラウンジの多くがイミグレ(出国審査)通過前・制限区域外にあり、これから通過しなければならない手荷物検査・出国審査の混雑状況が気になり、ゆっくり過ごすことができません。
アラ古希等シニア世代は何事も時間には余裕を持って行動したいので、手荷物検査・出国審査に45分、免税店30分と読み搭乗口には45分位前に着きたいとすると、ラウンジは定刻の2時間前に出なくてはなりません。
この点がエアラインラウンジ・VIPラウンジとの大きな違いだね
3時間前に空港に着いて30分搭乗手続きに掛かったら30分しかいられない⤵⤵
静かな喫茶店or待合室
ゴールドカードが無く有料での入場料は1,000~1,500円と高くはないので仕方ありませんが、
各カード会社のカードラウンジの宣伝文句は
「旅行前の寛ぎの空間を演出」
「ご出発まで、ゆっくりとおくつろぎください」
確かに「フライトを待つ間も専用ラウンジでゆったりお寛ぎください」は言い過ぎかもね
口の悪いアラ古希ファンキーオヤジは、「静かな喫茶店」か「搭乗客専用待合室」がいいところだと思います。
一部例外はありますが、アルコールや軽食は提供無し、あっても有料です。
ほぼ日本のみなので復路では役立たず
成田空港でカードラウンジを運営しているIASSがハワイでもカードラウンジを運営しており、
ほとんどのゴールドカードで利用できますが、
海外はこのハワイのみです。
復路の空港では利用できるラウンジがほとんどありません。
「往きは良い良い、復りは恐い」のがカードラウンジなのです。
Amexセンチュリオンラウンジ
Amexが独自に展開している「センチュリオンラウンジ」も分類では「カードラウンジ」に入りますが、アメリカが中心で、数はそんなに多くはありませんが、
そのサービス内容は秀逸で他のカードラウンジとは一線を画しています。
アメックスのプラチナカード(年会費143,000円)とセンチュリオンカード(招待制、入会金・年会費各数十万円、クレカの最高峰と言われている)保有者が入れる空港ラウンジです。
※ 上記公式サイトの「対象カード」にプラチナカードのみが記載されているのは、センチュリオンカードは招待制で一般募集はしていない為と思われます。
航空会社が運営するエアラインラウンジ
入場資格
入場できるのはそのフライトのファーストクラスorビジネスクラスor(プレエコ)の搭乗客とそのエアラインの上級会員です。
ファーストクラス搭乗者と最上級会員用のワンランク上のラウンジを別途用意しているエアラインもあります。
もちろん、上級会員がラウンジにアクセスできるのはエコノミークラスでも構いませんが、そのエアラインのフライトに搭乗する時だけです。
ほとんどのエアラインは航空アライアンスに所属しており(JALは「ワンワールド」ANAは「スターアライアンス」)、同一アライアンスに所属しているエアラインのラウンジにも入室できます。
例えば、羽田空港でJAL便に搭乗する場合、ラウンジアクセス権者はワンワールド所属のキャセイパシフィック航空のラウンジも利用できます。
また、JAL・ANA便の搭乗の場合、エコノミークラス搭乗でも有料でラウンジに入室できる空港があります。
料金は6,000~12,000円程です。
<JAL>
※ 2024年10月、大幅に値上がりしました。
<ANA>
「あとは飛行機に乗るだけ」の状態で利用できる
ほぼ全てのエアラインラウンジは手荷物検査・出国審査通過後の制限区域内に位置しており、免税品や土産を買った後、「あとは飛行機に乗るだけ」の状態で利用できるのが大きなメリットです。
フライトへの搭乗案内や遅延案内があることもあり、搭乗時間ギリギリまでゆったりと寛げます。
充実の飲食
アルコール類は一通り揃っており、食事類もスナック・軽食から炭水化物系の主食・スィーツまでちょっとしたビュッフェの様相です。
機内食も控えているので、食べ過ぎに注意しましょう。
空港VIPラウンジ
「空港VIPラウンジ」に明確な定義がある訳ではありません。エアラインラウンジを含めてVIPラウンジと言う場合もあります。
空港にVIPラウンジを展開している代表的な会員クラブは世界に3つです。
・Priority Pass
・LoungeKey
・ダイナースクラブカードに付帯している「クラブラウンジ」
ファーストクラス・ビジネスクラス搭乗者用のラウンジに搭乗クラスに関わらず入室できるサービスです。
ここでは、Priority Pass・Lounge Keyが提供する「空港VIPラウンジ」サービスを中心に説明します。
※ 空港VIPラウンジは利用できるラウンジが、航空会社との提携開始・解消により頻繁に変更になるので、利用の際は事前にチェックするようにしましょう。
世界中を網羅する圧倒的なラウンジ数
Priority Pass・Lounge Keyどちらも、世界の空港に1,000ヶ所以上展開していますが、日本国内のラウンジ数はあまり多くありません。
日本から出発の折は、ショボいカードラウンジで我慢しなければならないこともありそうです。
Priority Pass
プライオリティ・パスは、世界148ヵ国、600以上の都市で1,300ヶ所以上の空港VIPラウンジを展開しています。
ラウンジへは自宅に届く会員証(PC:左、スマホ:上)の提示が必要です。
アプリをダウンロードするとプロパー会員と一部クレカからの申込にはデジタル会員証が表示されますが、ほとんどはデジタル会員証が利用出来ません。
プラスチック製の会員証を忘れないようにパスポートと一緒に保管することをお勧めします。
Lounge Key
ラウンジ・キーは世界100カ国300以上の都市で1,100ヶ所以上の空港VIPラウンジを展開しています。
付帯しているクレカに加入することで会員になれ、単独で入会することは出来ません。
会員証は無く、カードラウンジと同じように対応しているクレカの提示で入室できる点が便利でメリットと言えます。
エアラインラウンジ並のサービス
サービスの内容は上記「エアラインラウンジ」と同等。
と言いますか、エアラインラウンジを借用しているケースがほとんどです。
制限区域内にあり、アルコール・食事はもちろん、シャワー設備が整っているラウンジもあります。
入会は付帯しているクレカの発行がお得
年会費が比較的高額なクレカに加入することにより、入会することができます。
また、Priority Passは年会費が高額ですが単独で入会することもできます↓↓↓
年間何度でも利用できるプレステージは$469(ドル円140円の時、65,660円)とクレカの年会費より高額な料金設定ですね。
頻繁に海外渡航する人でないと、元が取れませんね。
年会費11,000円のクレカ入会で会員になれるのに、65,660円も払ってプロパー会員になる人はいるのかしら?
Priority Passを付帯しているクレカ4選
カード名 | 年会費 | 特徴 |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | プレステージ会員付帯で最安のクレカ |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | 22,000円 | キャンペーン時は初年度年会費無料 |
三菱UFJカード・プラチナ・アメックス | 22,000円 | コンシェルジュなどの特典が付帯 |
JCBプラチナ | 27,500円 | トラベル分野での特典が充実 |
Priority Passを目的にカードを発行するなら最安の楽天プレミアムカード一択
アラ古希ファンキーオヤジは、付帯しているカードの中で年会費が最安な楽天プレミアムカード(年会費1.1万円)を保有しています。
同伴者は個別加入または他のクレカ付帯の場合ドル建てで$35(4,900円前後)ですが、楽天カード付帯の場合円建てで3,300円と、円安の昨今は地味にグッとお得になるのもメリットですね。
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Lounge Keyを付帯しているクレカ4選
カード名 | 年会費 | 利用条件 |
Orico Card THE PLATINUM | 20,370円 | 年6回まで無料 |
ミライノ カードTravelers Gold | 11,000円 | 年6回まで無料 |
ジャックスカードプラチナ | 22,000円 | 年6回まで無料 |
Lounge Keyは個別加入はできず、付帯しているクレカに加入することにより、入会になります。
Priority Passに比べると、日本では付帯しているクレカがとても少ない印象ですね
まとめ
海外旅行の質をグッと上げる空港ラウンジ。
エアラインラウンジを利用できれば文句ありませんが、利用できない場合に備え、
年間複数回海外渡航する方は
Priority Passを発行しておくことをお勧めします。
本サイト「アラ古希ラウンジ旅」はホテルのクラブラウンジの快適さも伝えるブログです。
アラ古希(70才前後)世代の海外旅行は、あくせくせずゆったりとしたいものです。
空港やホテルのラウンジはゆったり優雅に過ごせ、シニアの旅になくてはならない空間です!
ホテルのラウンジに入り浸る近道はマリオットアメックスプラミアムカードを発行することです。