マイルで特典航空券をゲットするハードルは近年益々高くなっています。
ANAのマイルはオワコンとも言われており、人気路線は開放初日の解放時間にパソコン・スマホに噛り付いた旅行者が争奪戦を繰り広げます。
行きたい所へ行きたい時に行けない特典航空券は”オワコン”かも、というお話です。
一方、JALは2018年12月から特典航空券PLUSを開始し、交換マイルの必要数が変動制になりました。
例えば、人気のハワイ路線は通常往復80,000マイル(ビジネスクラス)がなんと54万マイル以上(下記参照)に跳ね上がります。
54万マイルってシラッと言うけど、1%還元のクレカなら5,400万円カード決済しないともらえないマイル数でしょ
その通り！
正に桁違い、意味不明、約7倍のマイル残高を費消して交換する人はいるのでしょうか？
また、ANAやJALはマイルを使い無料で航空券をやっとの思いでゲットできても、近年高騰した燃油サーチャージは支払わなければなりません。
そんな現下の状況下残されている方法が、JALのマイルを使って海外の提携航空会社の特典航空券の発券です。
予約の難易度は大差ありませんが、以下のメリットがあります。
① フライトの選択肢が増える
② 必要マイル数は飛行距離によるため変動(高騰)することがない
③ 燃油サーチャージが不要な航空会社がある
④ 複数国の周遊ができる
燃油サーチャージが高騰している昨今、燃油サーチャージが不要というのは魅力的ね
しかし、提携会社といえども特典航空券に開放されている座席の枠は極端に少なく、希望のチケットをゲットするにはやはり根気が必要になります。
ひたすら検索を繰り返す必要があります。
今般、JALマイルを使って東南アジア2カ国の周遊チケットをゲットしましたので、そのやり方・コツ等を解説します。
2018年12月に「JAL国際線特典航空券PLUS」が導入され、それまでシーズンにより必要マイル数は一律でしたが、変動制になりました。
特典航空券の枠が一杯になると、従来はキャンセル待ちになりましたが、PLUS導入後は必要マイル数が引き上がるようになりました。
マイルで特典航空券を取り易くなった半面、必要マイル数は搭乗日によっては高騰してしまいました。
基本マイルで提供される特典航空券はとても少なくなりました。
JALマイルによる提携会社特典航空券とは？
→詳しくはJALホームページ「提携社特典航空券」をご覧ください。
JALマイルでゲットできる国際線の特典航空券は3種類あります。
① JAL国際線特典航空券
② JMB提携会社特典航空券
③ ワンワールド特典航空券
JMB提携会社特典航空券にトライした理由 ① 燃油サーチャージを回避
コロナ前から貯めていたJALマイルが来年(2024年)期限を迎える為、行先を検討していましたが、保有マイルをJAL便で使い切ると燃油サーチャージが高額になってしまいます。
昨年(2022年)バンコクへ行った折も燃油サーチャージ(往復6万円前後)を嫌いZIP AIRにしましたが、
JMB提携航空会社の中には(特典航空券の)燃油サーチャージが不要な会社があることを知り、検討を始めました。
燃油サーチャージって不思議ね 東京→バンコクでチケット代30,000円のフライトで
30,000円徴収する会社と0円の会社がある
JMB提携会社特典航空券にトライした理由 ② 必要なマイル数が定額
JALは2018年12月から特典航空券PLUSを開始し、必要なマイル数が多くの便で高騰しています。
東京⇄クアラルンプール(往復)の場合、ノーマルの必要マイル数は80,000(ビジネスクラス)ですが、
JAL国際線特典航空券では、この80,000基本マイルで取れる時期はとても限られています。
例えば、下の例ではノーマルの1.5倍以上の129,000マイル(+41,880円燃サ)必要になります。
特段の人気路線でなくても基本マイルで取れる時期はほんの僅かです。
JMB提携会社特典航空券であれば、上手くゲットできさえすれば、必要マイル数はいつでも80,000マイルです。
JMB提携会社特典航空券にトライした理由 ③ 複数都市に行ける
JAL国際線特典航空券はJAL便が飛んでいる路線なので、日本⇄海外1都市の往復か片道に限られますが、提携会社特典航空券は複数都市を周遊することが可能になります。
エアチケットが高騰している昨今、1回の旅程で複数国を周遊できるのは魅力がありますね。
当初は燃油サーチャージが不要なマレーシア航空で「JMB提携航空会社特典航空券(ビジネスクラス)」にチャレンジしました(東京→クアラルンプール→バンコク→コタキナバル→東京)が、
ほとんどのフライトがエコノミーになってしまい、上手くいきませんでした。
仕方なく、コタキナバルを諦め東京→バンコク→クアラルンプールのワンワールド特典航空券に切り替えチャレンジし、
紆余曲折があり、JAL便も入り燃油サーチャージが片道分取られますが、なんとか予約できました。
同じマイル数で、1回の旅行で2つの都市に行けるのは”お得”感があるわね！
ワンワールド加盟会社とJMB提携航空会社
ワンワールド加盟航空会社
JMB提携航空会社
上記の通り、ワンワールドにはJALを含めて13社が加盟していますが、JMB提携航空会社特典航空券を発券できる会社は＋8社の20社(除、JAL)です。
有名処では「ハワイアン航空」「エミレーツ」「エアフランス」等があります。
20社中13社が燃油サーチャージが不要です。
＜ワンワールド加盟会社＞
アメリカン航空、アラスカ航空、フィンエアー、マレーシア航空、カタール航空、スリランカ航空（スリランカ発以外）
＜ワンワールド未加盟の航空会社＞
ハワイアン航空、エミレーツ航空、バンコクエアウェイズ、大韓航空、エールフランス航空、S7航空、LATAM航空
マレーシア航空が2024年12月1日より燃油サーチャージを徴収することになりました。
ホームページにシラっと下記お知らせを掲載していました。
尚、マレーシア航空が燃費サーチャージを課すのは日本発着便のみのようです。
特典航空券発券に必要なマイル数(ビジネスクラス)
総旅程距離の区分が微妙に異なりますが、概ね同じような必要マイル数ですね。
必要マイル数の詳細はJALホームページの「JMB提携航空会社特典航空券」 マイル早見表と「ワンワールド特典航空券」 マイル早見表をご覧ください。
総旅程距離はJALホムページの「距離制特典区間マイル計算機」で計算できます。
今般、アラ古希ファンキーオヤジが ワンワールド特典航空券で予約した路線の区間マイル数は下記の通り6,982マイルです。
発券に必要なマイルはワンワールド特典航空券(JAL便＋マレーシア航空)では80,000マイルですが、
JMB提携会社特典航空券では1社(今般はマレーシア航空)しか使えずバンコクへの便がクアラルンプール経由になり総旅程距離が8,000マイルを超える為、85,000マイルになります。
JMB提携航空会社特典航空券の取り方
JMB提携航空会社20社から1社を選択する
ワンワールド特典航空券は複数の航空会社を組み合わせることが出来ますが、JMB提携航空会社特典航空券は20社の中から1社を選択しなければなりません。
最大6区間・途中降機3回できます。
以下、スクショを使ってJALホームページからMB提携航空会社特典航空券の予約方法を解説します。
PCを使っての予約方法です。
「特典航空券メニューをみる」をクリック
「JMB提携社特典航空券」をクリック
3都市までは「複数都市滞在」「自由旅程」どちらでも結果は同じです。
4都市以上は「自由旅程」になります。
「提携航空会社」を選択する(選択できるのは1社のみ)
搭乗日・路線を入力し、クラス・人数を選択する
以上、選択・入力の上、「検索する」をクリック
フライトの選択
各区間のフライトの選択肢が表示されます。1つの場合もありますが、いくつか表示されるケースが多いです。
順調に進めば、左(スマホでご覧の方は上)の画面になり、
後は、搭乗者の詳細や諸費用の支払方法等を入力し、予約完了となります。
しかし、ここに辿り着くには紆余曲折が待ち受けているのです。
① マレーシア航空は燃油サーチャージが不要なので、税金諸費用の14.440円のみ
② マレーシア航空のみなので、手前のバンコクを通り越しクアラルンプール乗り継ぎになるので、飛行距離が増え、必要マイル数が増加する。
JMB提携航空会社特典航空券発券までの落とし穴
「特典航空券」に開放されている枠が限られているのは、ANAやJALだけでなく、程度の差はあれど提携航空会社も事情は同じです。
有償で購入するサイトではガラガラの便でも「特典航空券」で検索すると満席となるのです。
どういうタイミングで特典航空券に開放されるか研究しているマニアの方もいるようですが、航空会社によっても事情は異なり、我々外部の者が知る方法はありません。
ひたすら、検索を繰り返すしかありません。
原因が分からず予約手続が進めないケース
下の画面が出ると、具体的に何が問題か教えてくれないので、
初日の日付を変更してみるか
日付の変更が不可であればルートを変更する等
の対策を施し再検索します。
また、似たような画面が出てくる可能性が高く、いろいろ変更してひたすら繰り返すしかありません。
希望の座席クラスが取れないケース
矢印の「必ずご確認ください！」をクリックすると、左(スマホでご覧の方は上)の画面になり、
エコノミークラスになることが分かりますが、
ビジネスに必要なマイルを徴収されますが座席はエコノミーということですので、考慮が必要です。
もちろん、路線により結果は様々ですが、希望に近いフライト・座席クラスの特典航空券をゲットするのは、検索を繰り返す根気が必要なようです。
ワンワールド特典航空券の取り方
JMB提携航空会社の中には燃費サーチャージが不要な会社があることを知り、マレーシア航空でクアラルンプールとバンコクに行こうとしたのが、きっかけでしたが、
バンコクまで足を延ばすと、ビジネスクラスでは適当なフライトが出てこず、結果「ワンワールド特典航空券」に切り替えて、チャレンジすることにしました。
尚、ワンワールド特典航空券は最大8区間・途中降機7回でき、提携社特典航空券(各6区間・3回)より多くの都市を巡ることが出来ます。
搭乗日・路線を入力し、クラス・人数を選択する
上記「JMB提携航空会社」とほぼ同じですが、航空会社はこちらでは指定できず、システムが候補を挙げてきます。
例えば、下のようなとんでもない遠回りのフライトが表示されることもあります。
えー、バンコクに行くのに北欧のヘルシンキに北上し、バンコクに南下するの？
直行便なら6時間前後が26時間かかるって、現実離れしているわね
ビジネスクラスでフライトを楽しむことは出来るけど、
時間が余分にかかる他、
飛ぶ距離が増えるので、マイル数が増加し費消するマイルも増え、堪ったもんじゃないね
ONE WORLDは加盟航空会社が13社と少ないのが原因なのでしょうか。
希望のフライトをゲットするのは至難の業
希望通りのフライトを確保をすることは至難の業と言わざるを得ません。
一般的には、”複数人より1人”、”ビジネスよりもエコノミー”、”区間は少ない”方が取り易いと言われますが、搭乗日・予約日(検索日)の影響も大きいですね。
今般は東京→バンコク→クアラルンプール→東京のワンワールド特典航空券をゲットした訳ですが、3日間約5時間位を要しました。
それでもバンコク→クアラルンプール間はエコノミーになってしまいましたが、妥協しました。
A区間は〇だがB区間が×なので、戻ってB区間の日程を変更して再検索すると、今度はA区間が×になってしまう、という現象が頻繁に起こります。
10分後に再検索すると結果が変わることもあります。
ワンワールド特典航空券、やっとこさでゲットできました
3日間PC画面に噛り付き格闘した結果、何とか羽田→バンコク→クアラルンプール→成田のフライトを予約できました。
・バンコク→クアラルンプール間はエコノミー
・JAL便が入るので燃油サーチャージを取られる
ことになってしまいますが、妥協せざるを得ませんでした。
その後、予約便を変更しようと何度もトライしましたが、ことごとくNGでした⤵
そのマイル価値はいくら？
Skyscannerで同日付のフライトを検索したところ525,820円でしたので、マイル価値は
528,820÷80,000＝6.6
燃費サーチャージ・諸税が33,910円掛かっていますので、厳密に計算すれば～
(528,820－33,910)÷80,000=6.2 となり、
そこそこの価値ではないでしょうか？！
また、JALホームページから同一日・同一フライトのチケットを現金で購入すると、なんと833,480円でした。
マイル価値は780,000÷80,000=9.75となります。
まとめ
ANA・JALの日系航空会社の特典航空券は希望のフライトを確保するのが、とても難しくなっています。
そこで、救いの道は提携航空会社の特典航空券となるのです。
燃油サーチャージが不要の航空会社があったりメリットは多いのですが、
特典航空券に開放されているチケットが限られている事情は日系と大差は無く、予約の取り易さ(取り難さ)は同等であり、やはり根気が必要です。
ワンワールド加盟会社の路線を確認後、ひたすら検索を繰り返すしかありません。
特典航空券の予約の前に、そもそもJALマイルの貯め方を知りたい方は下の記事もご参照ください。
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